Jフロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は3月14日、大丸と松坂屋の両百貨店で別々に開設している通販サイトを統合し、「大丸松坂屋オンラインショッピング」として再スタートを切る。伸びしろの大きいネット販売事業で効率的な運営体制を整え、収益力を高める。
統合するのは「大丸WEBショッピング」と「松坂屋インターネットショッピング」の両サイト。
百貨店の通販サイト自体は、昨年2月にJフロントグループの通販部門を集約して誕生したJFRオンラインが大丸松坂屋から通販サイトの運営を受託し、展開している。
グループの通販事業拡大にはネット販売の強化が不可欠なことから、第2の再編を実施することになった。
2011年2月期の大丸のネット販売売上高は前年比5・0%減の22億9000万円、一方の松坂屋は同14・9%減の7億9100万円、両サイト合計では同7・8%減の30億8100万円。
12年2月期については、震災による一時的なマイナス要因はあったものの、グループの通販事業の中では百貨店通販サイトが売り上げを一番伸ばしているという。