トランスコスモスは3月14日、社内にソーシャルメディア運用を専門に行う拠点を開設した。クライアントのソーシャルメディア活用をサポートするもので、投稿やユーザーの投稿への回答、苦情の監視、調査、分析など運用全般に対応する。まずは10社のクライアントの業務を同センターに集約。2012年度中にソーシャルメディア関連事業で10億円の売り上げを目指す。
開設したのは「渋谷ソーシャルメディアセンター」。これまで他の拠点で展開していたソーシャルメディア運用サービスのノウハウを同拠点に集約。統括機能を持たせた。
同拠点では、ソーシャルメディア上でのコミュニケーション設計やライティング、投稿代行、監視、分析などを行う。コミュニケーション設計やライティングはスキルの高い「ファシリテーター」を中心に展開。コンテンツ配信は、クライアントへプランを提示したのちファシリテーターが初稿を作成し、社内での校正などを経て提出する流れだ。
対象となるソーシャルメディアはツイッターやフェイスブック、グーグル+、ユーチューブ、mixi、ユーストリームなど。まずクライアントから要望を聞き、必要性を検討したのち最終的な提案を行う。
同センターで得た知見は同社の全国22拠点で活用する。新規事業構築支援やファシリテーターの育成などに活かし、全国規模の運用ネットワーク構築を目指す。まずは2012年度中にファシリテーターを25人以上に拡大する計画だ。
現在はEC事業者や保険、飲食、観光系、ネットサービス事業者など10社のクライアントから業務を受託。ソーシャルメディア関連サービスをフックにコールセンター事業の受託も開拓したい考えだ。
同センターでの「ソーシャルメディア運用サポートサービス」の料金は、投稿代行や監視などの運用が15万円から、キャンペーン構築が150万円から、ツイッターなどでユーザーとコミュニケーションするアクティブサポートが60万円から。