デジタルマーケティング事業などを手がけるビルコムは3月22日、震災の復興支援プロジェクトとして、自社が提供するフェイスブック用コマースアプリ「ReBuy(リバイ)」を活用した仮想モールを開設した。
被災地の東北3県の企業を出店対象にしたもので、フェイスブック上での店舗開設費用をすべて無料とするほか、運営支援なども行う。現在は気仙沼の店舗など3社が同モールに参加。初年度は100社の参加を目指す。
開設したのは「トウホク百貨部」。参加企業がビルコムのフェイスブックコマース用アプリ「ReBuy」を活用して、フェイスブック上にネット販売の店舗を開設できる仕組みだ。「ReBuy」は「いい!」など独自のくちコミ促進ボタンを実装しているのが特徴で、現在はローソンや東急ハンズなどが利用している。
ビルコムは「トウホク百貨部」のトップページなどで各店舗を紹介、リンク経由で店舗に誘導する。また、「利用の手引き」の提供など各店舗の運営支援も行う。これ以外の支援の形については「現在検討中」(ビルコム)としている。
出店対象は岩手、宮城、福島の3県に所在地を置く企業で、「ReBuy」の「開店プラン」を利用することが条件となる。現在は「気仙沼復興物産市」など3社が参加している。
「トウホク百貨部」では初期導入費、月額固定費、成果報酬などの出店にかかる費用は、2013年3月末まですべて無料とする。それ以降の料金プランは今後、検討していく考えだ。