レシピサイトの運営を行うクックパッドは6月26日、個人などが取引できるアプリの配信を開始した。料理道具や食器などの料理系クラフト作品に特化する。出品者と購入者に向けそれぞれでアプリを配信した。
開始したのは「komerco―コメルコ―」で、「料理が楽しくなるモノ」に特化して展開する。スタート時は約1500点の作品の出店があり、食器やカトラリー、コースターなどのほか、フライパンや包丁、鉄鍋といった料理道具の取り扱いがあった。記事コンテンツ「コメルコバナシ」を用意して、作品の特徴を紹介する。
スタート時の出品者は100人で、個人で活動する作家やメーカーなどが参加した。出品者の制作活動期間などにこだわらず参加を促す。出店者からは作品販売額の15%を手数料として徴収する。
同日から、出品者専用アプリ「コメルコクリエイター」の配信を開始した。クリエイター自身のショップ開設と作品の出品登録ができる。出品専用アプリの配信は、購入時に必要な機能が大きく異なると判断したため。今後、別アプリを展開するメリットを生かしてシステム開発を行う。
アプリのダウンロードの促進に向けては、SNSを中心に広告を出稿し、効果検証をすすめる。料理サイト「クックパッド」内での広告展開は現状、具体的な計画はないとした。
2018年秋をメドに、フードカテゴリーの取り扱いも開始する計画。営業許可を取得した事業者や個人の出品を想定している。