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ファーストリテイリング 店舗苦戦でECシフト

 ファーストリテイリングでは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請などを受けて、今下期(9〜2月)にかけてはECシフトを強めていく。
 同社では新型コロナウイルスの影響で、3月は約260店舗で時間を短縮して営業。28日〜29日の週末は首都圏を中心に63店舗を臨時休業したことで、客数は大幅に減少し、3月の既存店売上高は前年同期比27・8%減と落ち込んだ。4月に入ってからも緊急事態宣言を受けたことで、該当地域については繁華街の店舗や大型商業施設の店舗を臨時休業し、全店舗で時短営業とするなど実店舗販売に大きな影響が出ている。

 こうした状況の中、今中間期の決算説明会では、「ECを伸ばせたはずなのに元気がなかった。混雑を作らないために閉じるべき店舗を占めているので、ECはもっと頑張りようがある。今後進めていきたい」(同社)と説明。すでに外出自粛の兆候があった1、2月にECで十分な集客ができなかったことを課題にあげた。

 反省材料として「(ECでの)販促や打ち出し方が弱かったのかもしれないと見ており、本来もっと打つべき手を打っていなかった。3月はやや防戦になっていた。もっと伸ばせるはずだと思っている」(同社)と語り、下期については一層のEC誘導を強化していく考えを示した。

 なお、中国大陸でのEC事業に関しては、3月に中国政府が新型コロナウイルスの終息宣言を発表したことで、週を追うごとに売上高が回復。3月のO2Oを含むEC売上高はほぼ前年並みの水準となっている。

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