大手アパレルのアダストリアは5月29日、自社通販サイト「ドットエスティ」でおすすめの新作商品やスタイリングを分かりやすく動画で紹介し、そのまま買い物が楽しめる新コンテンツ「ドットエスティ・チャンネル」を始めた(=画像)。
同コンテンツはスタッフ主導のオンライン接客から生まれたもの。「ドットエスティ」ではショップスタッフが個人で投稿する業務ツールを通じて販売員自身の日常着やライフスタイルを発信しているが、新コンテンツは同社グループの20以上のブランド、約1500人の店舗スタッフが発信する動画をまとめて閲覧でき、ウェブストアの商品と連動しているため、動画を見ながら購入できる。
同社グループは新型コロナウィルス感染拡大に伴い、商業施設の休館が広がった4月以降、一時は国内約1200店舗のすべてを休業した。一方、外出自粛の影響で自社ECの売上高は前年比2桁増で推移している。
こうした中、ショップ店員がインスタグラムのライブ配信を通じて商品の紹介や着用感を発信。ユーザーの質問にリアルタイムで回答するオンライン接客の試みが好評を得ているという。緊急事態宣言が解除された現在も動画の視聴数は伸びており、通販サイトでもアーカイブで閲覧したいという声があったことから、新コンテンツを開設した。
「ドットエスティ・チャンネル」には「グローバルワーク」や「ニコアンド」「ローリーズファーム」など人気14ブランドが登場。ショップ店員が自ら工夫を重ねた内容の数分から1時間のインスタグラムライブ動画を閲覧できる。