ルームクリップ 来春、マケプレ型EC開始

 住まいと暮らしの実例写真共有サービス「RoomClip」を運営するルームクリップは9月16日、企業向けクラウドサービス「ルームクリップビジネス」を開始したのに加え、来春にはマーケットプレイス型EC「ルームクリップショッピング」を始める。

 「ルームクリップ」はインテリアやDIY好きなどが集まるSNSメディアで、部屋のレイアウトや家具、雑貨などの実例写真が400万枚以上投稿されており、20代~40代の女性を中心に月間アクティブユーザー数は830万人に拡大。また、インテリア・ホームファッション、日用品、ホームセンター、家電などの住生活関連企業にマーケティングプラットフォームとして活用されている。

 コロナ禍で住生活を改善したい欲求が高まる中、「ルームクリップ」でも収納やDIY関連の検索件数が伸びていることもあり、コミュニティー内での人と人のつながりや、膨大な実例写真データ、ユーザー属性、行動データ、コメントなどの定性データを活用し、「ふたつの事業を新たな成長の柱として育成する」(高重正彦社長)という。

 「ルームクリップビジネス」は住生活関連企業の商品・ブランドの企画、販売、ファン化施策を「ルームクリップ」ユーザーの行動データや属性データなどを軸に支援するもので、「ルームクリップショッピング」への出品管理や決済管理などもできるようにする。

 「ルームクリップショッピング」はマーケットプレイス型ECとして展開。ユーザー同士やユーザーと企業とのコミュニケーションをとれるようにし、購買までに納得感と安心感を醸成するユーザー体験を提供する。

 商品購入のきっかけとなった写真投稿者には貢献度に応じてインセンティブを付与することで投稿数の拡大につなげるとともに、ファンがファンを生むソーシャルコマースを実現したい考え。

 現在、「ルームクリップ」では投稿写真に映った家具、雑貨などを商品詳細ページで詳細を確認でき、販売サイトに送客する導線は設けているものの、その際の手数料などは発生していない。新たに始めるマーケットプレイスでは「ルームクリップ」内に決済機能を設け、販売計測できる仕組みを整えることで商品が購入された場合に数%の手数料を徴収することになる。

 同社では、「ルームクリップビジネス」で初年度利用企業数500社、「ルームクリップショッピング」の初年度流通取引総額100億円を目指すほか、将来的には「ルームクリップショッピング」の実店舗を開設したり、カタログ通販を始めることも検討しているようだ。

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