コクヨは12月10日、楽天やアマゾン、ヤフーが運営する仮想モールで同社が販売するオフィス家具の売れ行きの動向などを発表した。
それによると、同社のオフィス家具は緊急事態宣言が発令された4月から各モールでの大きく売れ行きを伸ばし、緊急事態宣言が解除された6月の各モール合計の売上伸長率は前年同月比で811%に、7月以降も在宅勤務を取り入れる企業が多く、自宅で仕事をするためのスペース作りなどに本腰を入れる人が多かったことなどから同300%前後の売り上げとなったとしている。
売れ筋の商品としてはコロナ禍で広がった在宅勤務の影響でオフィスで使用している回転イスやデスクを自宅用に購入する人が増えたことで、回転イスの売り上げは前年比374%に、デスクは同220%と大幅に増えたという。同社によると、人々が実際に在宅勤務を始めてみると自宅で使っているイスでは姿勢や疲労度に影響がでることに気が付き、オフィスで使用する「仕事をするために特化した回転イス」の需要が高まり、また、オフィス用のデスクについても自宅で長時間、作業をするためにリビングテーブルの一角や床に座って低いテーブルでの作業ではなくパソコンを置いて姿勢を保てる作業スペースを確保するために専用デスクを求める人が増えたのではないかとする。
なお、回転イスの中でも売れ行きよかったブランドは座面が揺れることで座りながら体を動かせる「ing(イング)」が売り上げ構成比では33%となった。デスクでは今年9月に発売した住宅向けにコンパクトなサイズながら快適に仕事ができるという大容量シェルフデスク「INVENT(インベント)」がデスク全体の売上構成比の85%を占めた。