ユニフォームの企画・製造を行うエムズは4月18日、宮城県南三陸町の特産品を販売する通販サイトを開設した。東日本大震災から10年を迎えたことに伴い立ち上げたもの。南三陸町に構える自社縫製工場が中心となって運営し、縫製品や木工品、海産物を取り扱う。
開設したのは「コシェルカフェ」。南三陸町産をイメージしたテキスタイルを使ったバッグや箸巻きなどの縫製品のほか、おもちゃや食器などの木工品、わかめなどの海産物をあわせて103アイテム取り扱う。
サイトコンセプトは「おしゃれな雑貨に出会えるカフェ」で、南三陸産で作ったものをテーマに展開する。カテゴリー分類も「カフェのお昼ごはん」や「シェフのおすすめ」、「カフェの雑貨」などとし、女性目線でサイトを構築した。
主力の縫製品は、自社工場のスタッフのアイデアを商品化した。環境に配慮したライフスタイルを好む女性のニーズや、トレンドを踏まえて企画した。また、廃棄されていた残布や残反などの資材を活用した。
子育て中の女性や、東北をふるさとに持つ女性をターゲットにする。ツイッターなどのSNSを活用して、地元の特産品の情報を発信し認知度の向上を図っていく。
通販サイトの開設は東日本大震災から10年が経過したことを受けて立ち上げたプロジェクトで企画したもの。縫製工場の常務がリーダーとなり、本社や製造工場のスタッフがメンバーに参加した。通販サイトの開設日を縫製工場が再稼働した4月18日とし、復興した地元や縫製工場のアピールにつなげていく。