イーベイ・ジャパン 越境ECの優秀店を表彰

 越境ECプラットフォームの「eBay」を運営するイーベイ・ジャパンは2月24日、eBayにおいて優秀な成績を収めた日本のセラー(出店者)を選出する「2020 eBay Japan Award」各賞の受賞企業を発表した。最優秀賞となる「セラー・オブ・ザ・イヤー」は、中古ブランドバッグやアクセサリー、時計などの販売を行うJP.Companyが3年連続で受賞した。

 同アワードは全5部門で構成。最優秀賞はeBayでの販売実績、バイヤー(購入者)からのフィードバックといった総合的な評価のトップが選ばれた。

 今年度からeBayで販売を開始して最も売り上げを伸ばすことができた新人賞に当たる「ニューセラー・オブ・ザ・イヤー」については、法人枠では森のピアノ製薬が受賞。昨年9月から本格的にリユース品輸出の新規事業に取り組み始めている。個人枠では中古カメラなどを取り扱う香島英康氏が受賞。

 「カテゴリーグロースアワード」では注目するカテゴリー枠内で高い成長率を記録したセラーをそれぞれ選出。「アパレル・バック・ブランド小物」では、バリュエンスジャパン、「時計・カメラ」ではシュッピン、「カードゲーム」では法人枠でGLIT、個人枠では松井一樹氏、「アニメアート・キャラクターグッズ」では法人枠でRa・Mu、個人枠ではシシドユウキ氏、「カメラ」の個人枠では渡辺浩一氏、「スポーツ関連グッズ」ではゴルフパートナー、「オートパーツ(自動車部品)」ではステップライズがそれぞれ受賞している。

 また、eBayで提供している成果報酬型広告の「プロモーテッドリスティング」といったマーケティングツールを有効活用し、インプレッションやページビューなどトラフィックデータで優秀な成績を収めたセラーを選出する「トラフィックアワード」については、時計、トレーディングカードなどを扱うアニマックが受賞。

 さらに、セラーサポート企業を表彰する「公認コンサルタントアワード」はサードステップが受賞した。
 なお、今回のアワードでは、過去最多となるのべ16社(者)が選出されている。

 発表会当日には米イーベイのジェイミー・イアンノーネCEOがビデオで登場し、成長が続く日本市場への期待を表すメッセージを発信したほか、カテゴリーマネジメント部の中里力部長が昨年1年間を総括。イーベイ・ジャパンの越境ECの成長率について、2020年は前年比19%増、21年は同40%増となったと説明し、「この1年間で過去5年間と同等の成長を作ることができた」(中里部長)と語った。そして、全世界のイーベイの中でも、日本が最も高い成長率になったことについて、背景にはマニア・愛好家・コレクター向けのカテゴリーがけん引役になっていると分析した。
 そのほか、出店規模の推移については、法人・個人を含めて前年比で14%増になったとしている。特に法人の中ではファッションや高級ブランド、時計などを扱う法人セラーが増えており、個人セラーでもコレクティブル分野で増加が見られているとした。

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