エアークローゼット AIがおすすめの服を表示

 月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」を手がけるエアークローゼットは6月8日、パーソナルレコメンドAIを自社開発し、「エアークローゼット」のマイページ内に新設した「ショップ」コーナーで各ユーザーに合わせたおすすめアイテムを最大100着表示して購入しやすくするサービスを始めた。

 同社では、サービス開始から約7年をかけて蓄積した400万コーディネートにおよぶパーソナルスタイリングに関する独自データを活用し、パーソナルレコメンドAIを開発した。

 新たに提供開始したAIパーソナライズショップ機能は、レンタルサービスを3カ月以上利用しているユーザーを対象に、「エアークローゼット」の全アイテムの中から登録サイズなどの顧客情報全般やレンタル実績の中で評価が高かったアイテム情報をもとに、パーソナルレコメンドAIによって選出されたユーザー一人ひとりに合わせたおすすめアイテムを、1位から最大100位まで、ランキング形式でマイページ内のショップ画面に表示する(画像)。当該ショップ内のアイテムはシーズンや顧客の利用データに合わせて毎週更新するという。

 「エアークローゼット」では、ユーザーがレンタルして気に入った商品を割引価格で買い取ることができるサービスは実施していたが、AIパーソナライズショップ機能の実装により、まだ借りたことのないレンタル商材も割引価格で買えるようになる。

 ショップ画面に表示されるアイテムはサイズやカラーも判断してレコメンドしており、上位100アイテムの中には同一アイテムの色違いがレコメンドされるケースもあるようだ。

 これまでも同社データサイエンスチームは、スタイリストが担う洋服のスタイリング領域において、”スタイリスト×AI”の協働で洋服を提案する「スタイリングサポートAI」の研究開発を行い、高精度化を推進。昨年6月からは計算型人工知能で世界トップクラスの研究者である明治大学の高木友博教授を迎え、産学連携での実用化に向けた共同研究に取り組んできた。

 同研究では同社が積み上げてきたパーソナルスタイリングに関する独自データと、高木研究室の最先端AIの知見をかけ合わせ、最新の推薦手法を開発することで「スタイリングサポートAI」の高精度化を目指してきた結果、アイテムと顧客のマッチングの高精度化に成功。中程度レベルのスタイリストと同程度のアイテム推薦を実現するとしている。

 なお、同社のインターネット調査によると、働く女性は買い物に行く前の情報収集にもっとも時間をかけており、洋服を「探す時間」は「買う時間」より約3倍の時間を費やしていることが明らかになった。ユーザーに合わせておすすめアイテム100着が数秒でセレクトされる自分専用ショップでの買い物は、洋服を探す時間を大幅に短縮できるという。

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