カウネット 紙資源の回収サービス開始

 コクヨ系のオフィス用品通販企業、カウネットは1月4日から、事業所向け紙資源のリサイクルサービス「カウネットLoopa(ルーパ)」を開始した。各事業所から回収した紙資源を協力工場で溶解してプライベートブランドの紙製品などの原料として再資源化する仕組み。同サービスの利用社は資源循環の取り組みに参加している証となるLoopaの商標などを利用できる。まずは紙コップなどを対象にして展開。今後、使用済みコピー用紙など他の紙資源へも対象を拡大していく考え。

 「カウネットLoopa」は同社が展開する事業所向けオフィス通販サービス「カウネット」およびオフィス用品一括購買管理システム「ウィズカウネット」、間接材一括購買管理システム「べんりねっと」を利用する事業所に展開する紙資源リサイクルサービスで、第一弾としてリサイクル回収対象を紙パック・紙コップとした「Loopa Drink(ルーパ・ドリンク)」、機密文書の「Loopa Safe(ルーパ・セーフ)」、新聞紙や雑誌ダンボール・クラフト紙を除く紙類を回収対象とした「Loopa Mix(ルーパ・ミックス)」を1月4日から開始した。各サービスとも同社のウェブサイトの専用ページから利用の受付を行う。

 「ルーパ・ドリンク」は申込事業所へ使用済みの紙パックや紙コップを入れるリサイクルボックス(12個)を送付。宅配便着払い送り状も同送し、使用済み紙パックや紙コップが一定量溜まったボックスを再資源化する協力工場まで事業所が発送する流れ。工場での溶解が完了すると事業所に証明書を発行する。利用事業所にはLoopaの商標利用権やLoopaを活用した環境活動ツールやグッズの提供のほか、再資源化工場見学会の企画協力などを行う。利用料金は1口税込3万3000円。対象エリアは沖縄・離島を除く全国。

 「ルーパ・セーフ」は利用事業所の廃棄したい機密文書を専用機器に内蔵された回収容器に保管して運搬、未開封のまま箱ごと溶解するサービス。容量の大きさなどで「スタンダードタイプ」と「ハイストレージタイプ」の2タイプを展開。専用機器レンタル費と管理費が「スタンダードタイプ」は合計で1台あたり月額税込6600円。「ハイストレージタイプ」は同1万450円。これに加えて回収容器が必要で「スタンダードタイプ」は1セット(5箱)同6600円。「ハイストレージタイプ」は同1万1000円。回収容器は1箱税込1320円で追加可能。対象エリアは東京23区内のみ。

 「ルーパ・ミックス」は細かな分別の手間なく、新聞紙・雑誌(週刊誌等)・ダンボール・クラフト紙を除く様々な紙資源を一括回収するもの。利用料金は1・5トンごとに税込4万4000円。対象エリアは東京23区内のみ。

 カウネットでは今後、使用済みコピー用紙を封筒や紙袋などの紙製品に再生する取り組みなどを検討するなど事業所の環境貢献活動を支援できる紙資源リサイクルサービスを強化・拡充し、利用事業所を増やし収益拡大を狙う考えのようだ。

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