良品計画は3月より、旅をしながら地域産業をサポートするマッチングサイトの「おてつたび」を運営するおてつたびと連携し、おてつたびを利用する生産者の農産物を無印良品の通販サイト内で販売することを開始した。
おてつたびは、人手不足の地域事業者と、働きながら旅をしたい人をつなぐマッチング事業を展開しており、現在3万2000人の登録ユーザーと、全国950件の地域の事業者とのつながりを有している。一方、無印良品の通販サイト内には産直商品を取り扱うページとして「諸国良品」を展開。日本国内の各地域に根差したもの、地域を守る取り組み・課題解決を担う商品などを産地直送で取り寄せできる産直ECとなっている。2015年に開始してから今までに、1700以上の地域産品を取り扱ってきた。
今回の取り組みで、諸国良品を通じて一次生産者と生活者とのつながりや地域連携のノウハウと、おてつたびのコンテンツ力を連携させることで、人手不足に悩む一次生産者の支援の拡充、農産物の販売拡大、地域の活性化および関係人口創出を加速化させていく狙い。
両社連携の取り組みの第1弾として、おてつたびの利用農家である佐賀県藤津郡太良町の「A‐noker」のアスパラガスを諸国良品で販売する。農産品の各ページには、購入を検討する顧客に向けて、生産者のこだわりや生産現場を身近に感じてもらえるように、おてつたび参加者からのレポートを掲載する。取り扱う農産品は、青果だけでなく米や加工品なども含め、順次増やしていく予定。
また、今後連携を強化していき、諸国良品利用者や諸国良品契約生産者に対しておてつたびを紹介し、利用を促進することで、地域の人手不足解消、関係人口の増加も図っていく考え。