全国消費生活相談員協会は5月26日、アマゾンジャパンに対して申し入れを行ったことを公表した。全相協に寄せられた苦情をもとに実施したもので、「1―Click」注文の内容を確認できる画面表示や、購入の意思なくクリックした場合にキャンセル対応することなどを求めた。これを受けてアマゾンジャパンではすでに画面表示を見直したという。
全相協には消費者からアマゾンジャパンに関する苦情が寄せられていたという。内容は「『1―Click』をクリックしたが注文確認画面が表示されなかったので、購入できていないと思い通常購入した。二重に注文してしまった」というもの。全相協が画面を確認し、苦情内容どおりの事実を確認したという。
全相協は昨年12月、アマゾンジャパンに対して申し入れを行い、約6カ月に渡って協議してきた。「1―Click」注文の内容を確認できる画面を表示するよう求めたほか、消費者が購入の意思がない注文について契約の解消をするよう要請した。また、「未発送商品」に限られたキャンセル対応や商品到着30日以内の返品条件について消費者の無効の主張を制限するとして、改善することを求めた。
これに対し、アマゾンジャパンでは「1―Click」購入時の注文画面について、これまで表示していた「注文が確定されました」との文言を「注文を承りました」に変更。注文確定画面に表示していた「注文内容の確認」アイコンを「注文内容の確認・変更」としたほか、「1―Click」の説明ページを設けた。
また返品については「法律に別段の定めがある場合を除き」の文言を追加。これまでに、「1―Click」で錯誤無効を主張した消費者に対しては法律に基づいた適切な対応を行っているとした。