東京都は5月31日、「平成22年度健康食品試買調査」の結果を公表した。それによると店舗販売およびネット販売で購入した合計151品目のうち、129品目で不適正な表示・広告が見つかったほか、医薬品成分を含む商品も2品目あった。都では、不適切な表示・広告を行っていた事業者に対し改善などの指導をするとともに、他の自治体への通報を行っている。
調査は、昨年6月と10月の2回に分けて実施。都内の店舗82事業者から88品目、ネット販売61事業者から63品目を購入(2回の合計)し、表示内容などを調べた結果、店販購入75品目、ネット販売購入54品目で、食品衛生法やJAS法、健康増進法、景品表示法などで問題となる不適正な表示・広告が見られた。
カテゴリー別では、「健康茶」が購入した20品目全てで問題となる表示・広告を指摘。このほかに「男性機能向上」商品で21品目中16品目、「ダイエット効果」商品で20品目中17品目、関節機能の維持・改善」商品で15品目中14品目に不適正な表示・広告があった。
違反の可能性がある法令についてみると、「健康茶」は、健康増進法が15品目、JAS法が14品目と多く、「ダイエット効果」商品でも健増法が10品目、JAS法が13品目という状況。また、「男性機能向上」商品では、15品目でJAS法違反の恐れが指摘されている。