再春館製薬所は、食品・健康食品の新ブランド「Lashiku(ラシク)」で、定期購入を導入した。「ドモホルンリンクル」で利用する既存の自社構築とは別のカートシステムを採用。リピート購入を促すほか、ブランド横断のクロスセルも強化する。
自社構築のシステムは、「ドモホルンリンクル」の販売に適した設計で、商品の追加、システム変更を迅速に行うのが困難だった。「ラシク」のECサイト構築では、スピード感を重視して、SUPERSTUDIO(東京都目黒区)が提供するカートシステム「ecforce」を導入。新商品や新サービスの追加に柔軟に対応できるようにした。
「ラシク」は、定期購入システムの導入でリピート購入を促す。独自のサイト開設から2カ月で、1日数十件ほどの注文が入るようになり、開始当初の目標値である新規獲得400件を達成した。今後、CRMの強化で、ブランドを超えたクロスセル、アップセル提案も行う。
「ラシク」は、22年に立ち上げた。主力商品は、機能性表示食品の「腸活」や睡眠ケアの「飲むドモホルンリンクル」、「薬膳スープ粥」など。「薬膳スープ粥」は九州地区のイオン・マックスバリューで展開するなど流通戦略も強化している。アマゾンやヤフーなど外部ECで新規顧客との接点も築く。
これまで、「ドモホルンリンクル」の展開では顧客との対話を通じ、能動的なリピート購入を提案してきた。