楽天グループは1月22日、奈良県の食や食文化に触れることを目的とした「ガストロノミーツーリズム」を提案するイベントを都内の奈良県アンテナショップ「奈良まほろば館」で開催した。
イベントでは、奈良県立大学の学生による、奈良の伝統的な薬草や古民家を活用した宿泊促進施策案のプレゼンテーション、奈良の食文化を語る有識者トークセッション、レストラン「TOKi」での奈良の食の魅力を伝える実食会を行った。
同社では昨年6月から、奈良県の食の魅力を活用した宿泊誘客促進事業に関して、同社のマーケティングデータやサービスを活用する形で実施。9月には、食をきっかけとした観光誘客促進に繋げるために特集ページを開設。奈良県内の宿泊事業者と連携し、奈良の歴史や食文化を体験できる宿泊プランを6プラン用意した。
また、11月には奈良県立大の学生が奈良県宇陀市を訪れ、地域の食と観光振興を学び、考えるイベントを実施。1月22日のイベントでは、同大の学生5人が、宇陀市の薬草茶や薬膳料理が楽しめる民宿「奈の音」の宿泊促進案として、個人旅行客を泊まりやすくするためのプランや、インスタグラムを使った宣伝方法などを提案した。
トークセッションでは「akordu」オーナーシェフの川島宙氏、かき氷専門店や柿の葉茶専門店を展開する「ほうせき箱」代表社員の平井宗助氏、ガストロノミーツーリズム研究所CEOの杉山尚美氏が登壇。さらに、日本固有種の柑橘とされる「大和橘(やまとたちばな)」や、大和牛、ほうじ茶などを、奈良県産素材をふんだんに使った料理が提供された。