日本インフォメーション Z世代の9割がスマホ所持

 日本インフォメーションは5月10日、「Z世代のイマ番外編~デジタルネイティブ世代の情報収集・SNS利用~」を発表した。それによると、Z世代のスマホ所持率は約9割。利用するショッピング通販サイト1位は「Amazon」で、「SHIEN」も他の世代より高く、Z世代女性では3割を占めた。

 同調者は全国の16~69歳の男女を対象に実施したインターネット調査で、有効回収数は計1020。調査期間は3月11~12日。分析軸についてZ世代は16~27歳、Y世代は28~43歳、X世代以上は44~69歳と定義している。

 まず、Z世代が所持しているデジタル機器は「スマートフォン」が約9割(86・8%)を占めた。「パソコン」は27・8%、「テレビ」は21・0%、「DVD/Blu―rayプレイヤー」が8・5%と全体値を大きく下回り、情報収集や動画・番組の視聴はスマホに集約されている傾向が顕著だとしている。

 普段使用しているサイト・アプリのうち「情報、まとめ・キュレーションサイト」は「Google(検索)」がZ・Y・Xの全世代で最も高かった。なお、「Yahoo!ニュース」はZ世代で19・0%、Y世代で30・3%、X世代では58・1%と世代間での差が顕著だったことから、ヤフコメが作る世論にはZ世代の意見は反映されにくいことを踏まえる必要があるとしている。

 SNSでは、「LINE」が全世代で5割を超えトップ。次いでZ世代が「Instagram」、Y・X世代以上が「X(旧Twitter)」だった。利用方法についてInstagramは「フォローしているアカウントの投稿を閲覧する」(51・8%)、「ストーリーズに投稿する」(46・8%)など、閲覧に加え自己表現やコミュニケーション手段としても活用されており、Xは「フォローしているアカウントの投稿を閲覧する」と「時間つぶし」が47・1%だった。

 利用しているショッピング通販サイトは、Z・Y世代では「Amazon」がそれぞれ5割を超えトップ。X世代以上は「楽天」が6割強でトップだった一方、Z世代では2割にとどまった。また、Z世代の女性では「SHIEN」が31・2%と高く、低価格かつ豊富な商品数で支持を集めているとしている。同様に「Q0010」が24・1%で「楽天」の23・4%を抜き3位だった。

 日用品を購入する際に参考にしている情報について、Z世代の女性は「インフルエンサー」「芸能人・モデル・アーティスト」のおすすめ・口コミが多いのに対し、Y世代の女性は「ECサイト購入者」のおすすめ・口コミが多く、自分と近い消費者の口コミを参考にしている傾向がみられた。こうした結果から、Z世代向けの施策・コミュニケーションにはUGCの活用がより重要だとしている。

NO IMAGE

国内唯一の月刊専門誌 月刊ネット販売

「月刊ネット販売」は、インターネットを介した通信販売、いわゆる「ネット販売」を行うすべての事業者に向けた「インターネット時代のダイレクトマーケター」に贈る国内唯一の月刊専門誌です。ネット販売業界・市場の健全発展推進を編集ポリシーとし、ネット販売市場の最新ニュース、ネット販売実施企業の最新動向、キーマンへのインタビュー、ネット販売ビジネスの成功事例などを詳しくお伝え致します。

CTR IMG