GDO AI活用の機能導入

 ゴルフ用品のネット販売などを行うゴルフダイジェスト・オンライン(=GDO、東京都港区)はこのほど、生成AIを活用した機能を通販サイトやゴルフ場予約サイトに導入した。まずはデモ版として提供していく。

 同社では昨年8月より、各種サービスの顧客接点において生成AIを実装することを勧めており、電通デジタル(同)と共同で研究開発を進める「GDO―AI Lab」に取り組んできた。同社によると、GDOの会員数は今年3月時点で607万人となっている。今回はそれらの個人情報にひもづかない顧客の行動・閲覧データ、くちコミなどを活用し、対話型AIを通じてユーザーの購買(予約)にリコメンドや提案を行う機能となる。

 まず、通販サイトにおいては、バーチャル試着機能(画像)をテスト実装。利用者は自身の画像をアップロードすると、トップスやボトムスなどのウェアをバーチャル試着できるという。同機能では生成AIが詳細な商品データを学習・解析しており、利用者の画像と照らし合わせることで、簡単にアイテムを身に着けた状態での見た目を確認できる。今後は、過去に購入した商品と組み合わせた試着、コーディネートの提案、類似アイテムのリコメンドなどの機能を追加する予定。

 利用者は自身に似合うコーディネートの具体的なイメージを持つことが可能となり、購入した商品が届いた際にイメージと違ったということが起こりうるECならではのデメリットや、実店舗で何着も試着を繰り返すわずらわしさを取り除くことができるとしている。

 また、ゴルフ場予約サイトにおいては、対話型AIをテストで実装。ゴルフ場予約ページに、対話型AIサービスの「GDO店員さんAIチャット」を設置したもの。利用者が希望するゴルフ場について質問し、その回答に基づいてさらに詳細な希望を確認するなど、自然で高精度な会話を行うという。利用者専用のコンシェルジュとして、具体的な予約枠を提示していく。

 GDOでは、プレーしたゴルフ場に関する会員のレビューが膨大に蓄積されており、これらをAIに学習させてチューニングを実施。実装されたAIは、検索画面に表示されたゴルフ場の公式情報だけでは得られないデータをもとに、自然な会話から細やかな要望や潜在的なニーズをくみ取って、個々の利用者に最適な提案を行うとしている。

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