アマゾンジャパンが神奈川県内での物流関連投資を強化している。同社は主に首都圏の物量をカバーすべく、立地的にも庫内作業を行う労働者の確保の面などでも都合のよいという同県内に相次いで大型物流拠点を構えており、設備投資や事業運営費を含む昨年単年の投資額は約1500億円、2010年から昨年までの累計投資額は約8300億円以上になるという。今年4月にも相模原市に1日あたりの出荷数がこれまでの同社の物流拠点では最大規模となる新たな大型拠点「Amazon相模湖フルフィルメントセンター(FC)」を稼働させており、今後も同県での投資を進めていく考え。
同社は2013年に小田原市内に同社の物流拠点では国内最大規模の広さとなる物流拠点「小田原FC」、16年に川崎市内に国内物流拠点では当時初めてとなる可動式商品棚「AmazonRobotics(アマゾンロボティクス)」を導入した「川崎FC」、22年に相模原市内に「アマゾンロボティクス」など最新設備を導入しつつ、国内最大級の商品取扱量を誇り、災害時に倉庫内の物資を被災地などに配送するための拠点となる「Disaster Relief Hub」を備えた「相模原FC」、そして今年4月に5階建てで延床面積約15平方メートル、商品在庫数2000万個以上で1日の商品出荷数は約65万個以上となる物流拠点「相模湖FC」など現状、神奈川県内に5カ所の大型物流拠点を構えている。
なお、現在、「フルフィルメントセンター」と呼ぶ大型物流拠点は全国で25カ所以上、「デリバリーステーション」と呼ぶ最終配送拠点は全国に50カ所以上となっているという。