ヤマサキは8月20日、ファン向けのコミュニティサイトを開設した。ブランドや顧客同士のコミュニケーションを促し、深く継続的な関係を構築する狙い。コミュニティサイトをきっかけに、商品開発やサービス改善につなげていく考え。
開設したのは「ラララサーナ」。自由に書き込みできる「ラサーナフレンド(掲示板)」では「自己紹介」や「お悩み相談」などのカテゴリーを用意し、コミュニケーションを促す。またテーマを設けず気軽に投稿できる「フリートーク」では、終売アイテムの復活や取り扱ってほしい店舗などニーズを拾い上げたい考え。
写真でのコミュニケーションを促す「Myラサーナ」では、「買いました!報告」や「愛用品」などのカテゴリーを用意し、写真投稿を促す。「お題deトーク」は、商品やヘアケアアレンジなどのテーマを投げかけ、定期的なフォトコンテストを実施する。
今後、コミュニティサイトを通じた、商品やサービス改善につなげる試みも実施する。商品の使用感やサービス、使用している他社製品などについて気軽に語ってもらい事業のヒントにしていく。
ターゲットはユーザーで、愛用者だけでなく、過去に使っていた人や髪や肌の悩みへの関心が高い人。キャンペーンやSNSでの情報発信を通じて会員数の拡大を目指す。
コミュニティサイトの活性化をめざし、投稿や他の投稿への返信などのアクションに応じてポイントを付与する。獲得ポイント数でランク付けする。ランク上位者には、限定ノベルティやイベント参加といった特典を付与することも検討する。
コミュニティサイトの開設は初めて。ECや企業サイト、SNSでは難しかったブランドと顧客同士の会話やつながりを通じて、ブランド「ラサーナ」への親和性を高める。「投稿とアクションで、『誰かのためになっていることを実感できる』プラットフォーム作りを目指す」(同社)とした。