メルカリ、オークション機能を導入

 メルカリは1月29日、フリマアプリ「メルカリ」において、「オークション機能」の提供を開始した。利用者の価格交渉の負担を減らすのが狙い。今後、出品者は「オークション機能」とこれまでの価格を設定する販売方法を選べるようになる。

 同社では、出品時に60%が悩む「価格設定」の課題を解消し、より簡単に出品してもらうため、昨年5月に「価格なし出品」機能を開始。一方で「価格なし出品」機能はマッチングに時間がかかるケースが多く、出品者から「いつ売れるか分からない」「提案が来ても納得する価格ではなかった」という声があったという。

 また「価格なし出品」機能の価格提案を負担に感じる利用者も多く、「コメント欄での価格交渉とあまり変わらない」「買う際になるべく価格交渉をしたくない」といった声もあるなど、商品の即購入を希望するニーズが浮き彫りになった。

 同社が実施したアンケート調査では、利用者の約70%が「メルカリのオークションを利用してみたい」と回答、オークションでは希少性のある商品や人気のある商品を売ってみたいというニーズがあることが分かった。

 また、出品に関しては「売りたいと思ったものを素早く手放したい」「人気がある商品を通常出品よりも高値で売りたい」、購入に関しては「価格提案をすることなく、納得のいく価格で商品を購入したい」といった声があった。

 これらを踏まえて、価格提案のコミュニケーションの負担を減らし、よりスムーズに「メルカリ」で取引を行える環境を作るため、「オークション機能」を導入。出品者は商品を一定期間オークションにかけ、最高入札額を提示した購入者に商品を販売できる仕組みとなる。

 これまでの価格を設定する取引とは異なり、利用者が入札により価格を競り合い、商品の取引を行う販売方法となる。出品者は販売開始価格を設定し、購入希望者はオークション期間中に入札を実施。オークション期間は、最初に入札された日の翌日午後8時台までとなり、終了時に最高価格で入札している顧客が落札する。

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