ラクマ、高単価商品の取引増 「最強鑑定」実績を公開

 楽天グループが運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は1月24日、コメ兵と提携して提供している、商品の検品依頼サービス「ラクマ最強鑑定」において、刷新から2カ月での利用実績を公表した。

 サービス提供を開始した昨年10月17日~12月31日の期間で「お届け前鑑定」として鑑定した商品の判定結果を比較したところ、「基準内」の取引が98・2%、「基準外」の取引が1.8%だった。「基準内」比率が高い背景には、24時間365日の不正出品の検知・パトロールを強化していることなど、売り場の健全性を高めているほか、鑑定サービスがあるが不正な出品への抑止力の一つとなっているとしている。

 「お届け前鑑定」機能を利用したユーザーと利用しなかったユーザーで1商品あたりの平均購入金額を比較した結果、利用したユーザーの方が30%以上高くなった。鑑定サービスの導入で、より高単価な商品における取引が活性化しているようだ。

 ラクマ最強鑑定を利用した購入者に、リユースのブランド品をラクマで購入した理由(複数回答可)を聞いたところ、66.5%が「鑑定サービスがあるから」と答えた。またラクマ最強鑑定の良かった点を聞いたところ、「鑑定料が無料」(71.0%)、「不安が払拭された」(51.7%)、「コメ兵の信頼性がある」(47.7%)が上位に。鑑定サービスを刷新して「お届け前鑑定」機能を提供したことについては「鑑定を依頼する手間が掛からない」(45.5%)、「違う商品が届く心配がない」(35・8%)が挙がった。

 出品した商品がラクマ最強鑑定対象商品として取引された出品者に、サービスの良かった点を質問したところ、最も多かった回答は「鑑定料の負担がない」(60.2%)、次いで「購入者に安心して購入してもらえた」(58.0%)だった。

 「お届け前鑑定」機能では、出品者が商品を発送するとコメ兵へ自動的に商品を転送し、コメ兵で検品された後に購入者へ届く流れだが、「特に追加の作業なしで鑑定してもらえた」(55.7%)、「すり替えが発生しない」(54.5%)も回答上位に入った。

 楽天では「出品者にとって手間なく鑑定できることや、一定の取引トラブルを回避できることがメリットとして評価されていることが分かった」としている。

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