MBBは7月18日、中国で急成長しているバッグ専門の通販サイト「麦包包(mbaobao.com)」の日本展開を開始した。毎週200種類の新作を投入する品ぞろえと低価格を武器に、バッグのファストファッションブランドとして日本市場を開拓する。
サイト名は「Mbaobao(エムバオバオ)」。オープン時の取扱商品数は3000点以上で、まずは女性物のショルダーバッグやハンドバッグ、トラベル&キャリーバッグを販売するが、年内をめどに男性物も扱う。
商品の平均価格は3700円。低価格でトレンドをとり入れた商品政策と、毎週200種類の新作を投入する商品展開スピードが特徴で、低価格志向の消費者層を囲い込みたい意向だ。
サイト内では通常の販売のほか、フラッシュセールなどエンタテイメントの要素を加えた売り方も行う。また、8月17日までの1カ月間限定で返品を受け付けるキャンペーンを実施し、初めての購入を促す。
集客面では、リスティング広告を中心に取り組んでいるが、今後はネット広告やファッション誌への広告出稿など幅広く検討している。
フェイスブックでは、ウォールページで3時間ごとに商品写真を追加するなど更新頻度を高めているほか、「いいね」ボタンを押すと500円分の割引クーポンを提供するキャンペーンを展開。通販サイトのオープン前に約1万4000人のファンを集めるなど注目を集めているようだ。
バックヤードについては、写真は中国で撮影したものを日本でも使用。商品は横浜の倉庫で保管・発送する。
中国の「麦包包」は2007年9月の創業以来、豊富な品ぞろえと手ごろな価格設定で若い世代を中心に支持層を広げているようで、同国でのバッグ販売個数は昨年300万個、今年は1000万個に達する見通しという。
日本ではまず、来期(12年12月期)に50万個の販売、約23億円の売り上げを目指す。
なお、日本展開に当たっては「麦包包」のほか米ベンチャーキャピタルのDCMと、中国投資会社のレジェンド・キャピタルが出資してMBBを設立。資本金1億5100万円で始動している。