アイスタイルは4月8日、総合サイトやEC、実店舗を通じて蓄積した生活者データに基づく意思決定を支援する新事業を始める。CXコンサルティングファームのNODE(東京都品川区)と共同で新会社を設立。コスメ・美容ブランド向けにサービスを提供する。
新会社は「アイスタイルデータコンサルティング」で4月に設立した。社長にはアイスタイルの執行役員でブランド体験ユニット長の天野博之氏が就任した。資本金は1000万円で、出資比率はアイスタイルが66%、NODEが34%となる。両社は昨年2月に、美容プラットフォーム「@コスメ」で蓄積した生活者やコスメ市場のデータを活用したマーケティング支援を行う新事業の検討を開始した。
新サービスは「データドリブンソリューション」。コスメ・美容の総合サイトやEC、実店舗運営を通じて蓄積したカスタマージャーニーを一気通貫した統合データ基盤を活用して、ブランドを支援する。
展開するデータコンサルティングサービスは、ブランドに伴走して課題整理から戦略提案、実行、検証までを支援する。化粧品業界の構造や動向を把握した上で最適なコミュニケーションができ、データ背景や根拠の深い理解に基づいた高精度分析を強みとする。「@コスメ」の活用にとどまらない幅広い施策を提案していく。
生成AIを活用したくちコミ分析サービスを提供。分析ツール「@cosme Copilot」を用いて、過去10年分のくちコミを解析し、現状分析やマーケティング施策の振り返り、商品開発に活用できる。AIを活用したペルソナの可視化や、AIチャット機能を活用することでユーザーインサイトの深堀をスピーディに行うことができる。
リサーチサービスは@コスメメンバーへのアンケート調査やモニター調査、くちコミ分析レポートなどの提供を行う。基本属性だけでなく使用アイテムや購入チャネル、嗜好性での分析が可能で、ニーズの深堀などでの利用が可能とした。