菓子の製造販売を行うカルビーでは3月からLINE上で管理栄養士に食事相談ができるサービスを開始した。
運営する腸内フローラ検査とグラノーラのサブスクを提供するサービス「Body Granola(ボディグラノーラ)」で展開中の管理栄養士がZoomで利用者の食生活のアドバイスなどを行うオンライン食事コーチングサービスに追加したもの。食事への助言サービスを気軽に利用できるようにして「ボディグラノーラ」の利用促進を促す狙い。
同社では昨年4月から個人の腸内フローラに存在する菌を解析し、その結果を参考に、腸内の菌が好んで食べる素材を含むグラノーラを販売する「ボディグラノーラ」の付帯サービスとしてオンライン食事コーチングサービスを開始。サイト会員を対象に、Zoomを通じて管理栄養士が1対1でアドバイス。
Zoom面談終了後には体験者に「食事相談レポート」を送付し、ユーザーの腸内フローラに基づいたおすすめ食品などを提案する。1回30分の予約制で、価格は税別2980円。
同サービスに追加して今年3月から開始した「LINE相談プラン」(税別550円)はLINE上で管理栄養士に3回まで質問することができるもの。普段の食事の様子や検査結果など、写真を送ることで具体的に相談できる点がメリットという。「より多くの方に気軽に体験してもらいたいとの思いから始めた。LINE相談を開始してから相談件数は増加している」(同社)という。
また、「ボディグラノーラ」の利用者拡大に向け、1月にはサイト上の取扱商品を拡充。味の素AGF、ミツカンなど5社の、腸内環境にまつわる商品を販売している。商品はグラノーラに同梱して配送するため、顧客は追加送料なしで購入できることがメリットという。
「ボディグラノーラ」は、最終的に自社製品だけでなく総合的な食ソリューションを提供するプラットフォームを目指す。「今後は腸内環境にフォーカスした商品以外の取り扱いも考えている」(同)。
「ボディグラノーラ」は4月25日にサービス開始2周年を迎え、会員数は今年3月時点で3万人を超えるという。