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ネットプライスが「タイムセール」で新サイト 売上支える「24時間限定」を独立サイトに

「究極の”ウィンドウショッピングサイト”を作る」──。ネットプライスがタイムセール専門サイトを新設する。PCおよびモバイルの通販サイトを介して毎日、24時間、12時間と販売時間を限定、格安で販売するもの。これまでも通販サイト「ネットプライス」と携帯版の「ちびギャザ」上でタイムセールコーナー「24(ニーヨン)バリュー」を設けており、同コーナーだけでサイト全体の20%を占める同社の売り上げを支える存在に成長している。「タイムセール」の独立サイト開設で「不況で”節約疲れ”しているユーザーにワクワク感を提供する」(佐藤輝英社長)と意気込む。新サイトで初年度10億円の売り上げを見込み、主力のギャザリング(共同購入)に次ぐ新たな主軸事業に育てる考えだ。

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モバイル版は4月末を予定

4月6日に新設するタイムセールの通販サイトは「24value.com(ニーヨンバリュードットコム)」。開設後も既存サイトのタイムセールコーナーは継続させる。なお、モバイル版は4月末に開設する予定。
新サイトの特長はこれまでの特化コーナー「24バリュー」と同様、24時間(0:00~23:59)と12時間(12:00~23:59)限定で、毎日タイムセールを開催、連日全商品が入れ替わる。取扱商品数は1日当たり150アイテムを予定しており、種類もブランド品、ジュエリー、時計、化粧品、ヘルスケア用品、訳ありフード、家電、生活雑貨など多岐に渡る。
さらに、「24バリュー」と同じく、ネット通販市場最安値に挑戦するサービス「底値宣言」を実施。ユーザーから「他サイトの方が安い」という投稿があれば調査して条件に合えば購入申込者全員に対して販売期間中に同価格に値下げする。商品の割引率は2~9割引きとしている。
「日本中でショッピングサイトが30万くらいあるが、タイムセール専門サイトという新しい仕掛けによって、後発の強みを出していきたい」(佐藤社長)とする。

“期間限定”でブランドを守る

今回のサイト開設の上で、メーカーや卸企業といった商品サプライヤーとの連携も重視している。
サプライヤーは不況の影響もあり既存の販売網で伸び悩み、在庫を抱えている。そこにタイムセールの仕組みをマッチングさせることで「在庫を素早く販売したいが、自社のブランドを壊したくないので叩き売りされるのも困る。こうした面を両方解決するサイトになる」(同)という。
つまり、時間限定であるため、単なる叩き売りではなく、”訳のある値引き”という体裁になる。結果、サプライヤーのブランドイメージを損なうことなく、値崩れも最小限に抑え、余剰在庫を処分できるというわけだ。新サイトではサプライヤーとの連携強化の一環として特設ページなどのタイアップ企画を行い、ナショナルブランド商品の拡充を図る。
一方、ユーザーに対しての戦略もある。不景気なので同じものであれば安く買いたいという思いがあるが、一方で楽しくショッピングしたいというニーズもあるとにらんでいる。
そのため新サイトは、ユーザーが楽しく商品を閲覧して買い物ができる”ウィンドウショッピング”のイメージで運営する。「ショッピンモールなど目的買いをするユーザー向けのサイトはたくさんある。しかし、ユーザーが商品との出会いを求めに行くサイトはあまりない」(同)という判断がある。

モノ・金額・時間にフォーカス

新設するサイトでは「モノ(商品)」「金額」「時間」といった3つの要素を大きく取り上げる。中でも「時間」の扱いが興味深い。現在、案として浮上しているのが、24時間・12時間それぞれで残りの時間をカウントダウンしていくというもの。「最終の時間が決まっているため、残り時間を大きく表示するのも面白い」(同)。
佐藤社長が言うように「これまでに見たこともないサイト」になるのか。まずは期待したい。

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