資生堂ジャパンはグループECサイトの顧客分析を強化する。顧客行動からサイトの利便性や顧客体験について定量的な分析機能を高め、サイトの改善・充実につなげる。これにより、サイトのアクセス増加や顧客単価の向上を図る。
Contentsquare(=コンテンツスクエア)のソリューションを活用して、AIによるデジタル体験の向上を図る。顧客行動データをAIで解析することで、サイトの改善点を自動で示したり、ユーザーの利便性の把握、エラーの可視化、機会損失の可視化を行うことができる。
グループのECサイトは昨年7月、「ワタシプラス」から「資生堂オンラインストア」に刷新した。
新サイトは、最上部に顧客が感想を書き込むことができるエリアを設けている。これにより1年で数千件のユーザーボイスなど定性的な情報を集め、サイト改善に活かすなど更新性を持たせた運用を行っている。
ただ、既存・新規顧客向けに美容情報やコンテンツの充実等で付加価値の向上を図る中、各施策の定量的な把握に向け、客観的な顧客分析、調査機能が必要と判断した。新サイトはほかにユニバーサルデザインへの変更や、多言語対応などプラットフォーム機能、ブランド・商品の情報発信を強化している。