【News】ディノス、被災地の蔵元の冷酒売る屋台を出店

被災地を“物販"で支援したい――。東京・大手町の商業ビル「東京サンケイビル」で8月2~5日まで開催された「大手町・縁日 東京サンケイビル夏まつり2011」に同ビルのテナントの飲食店に交じり、老舗通販企業のディノスが屋台(写真)を出し、東北の地酒を販売した。

目的は東日本大震災で被災した蔵元の支援。「私が会津出身ということもあり、東北地方を応援したいと我々ができることを考えた」と蔵元のハッピを着込み、自ら屋台で地酒を販売するディノスの事業開発本部の塚原弘嗣食品部チーフは今回の珍しい試みの理由についてこう話す。

ディノスの屋台には福島の蔵元、鶴之江酒造の「純米大吟醸ゆり」を始めとする福島や岩手、宮城の蔵元の日本酒など6つの銘柄の冷酒が並べられ、1杯(一合)500~700円で販売した。なお、一部の銘柄はディノスが被災地復興のために被災地の食品を集めた通販コーナー「東北・茨城うまいもの特集!」でもネット販売している。

初日となる8月2日は塚原チーフなどのディノスのスタッフとともに、今回の屋台でも販売している冷酒「雪小町 純米吟醸原酒」を作っている蔵元の渡辺酒造本店のスタッフも一緒に店頭に立ち、「地酒の旨さ」を説明。屋台を覗きにきた会社帰りのサラリーマンなど多くが足を止め、賑わいを見せた。

「1日100杯、4日で400杯が一応の目標」と自ら汗を流して、地酒を販売する塚原氏。「今回の反響を見ながらになるが、継続的にやりたい」と被災地支援のため、第2、第3の屋台出店を考えているようだ。

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