“常温レトルト”で保管の課題解決
本誌記者が注目のサービスを体験!
EC企業が提供するさまざまなサービスを本誌記者が体験し、いちユーザー視点でサービスの使いやすさや改善点をチェックする。
カルビーの宅配食「OMAMESI(おまめし)」を体験した。宅配食といえば、冷蔵もしくは冷凍での配送が一般的だが、「おまめし」は常温レトルト食品を取り扱うのが特徴だ。
定期便プランは12品が税込5832円(送料別)、18品が同8748円(初回限定送料無料)、24食が同1万1664円(同)。配送頻度は2週間、3週間、4週間から好きなものを選ぶことができる。
記者は12品プランを体験した。まずは「メニューを選ぶ」タブから好きなメニューを選択。主菜・副菜・スープ・主食といった多様なカテゴリの中から、自由に組み合わせることができる。また、普段の食生活や活動量に関するウェブ質問も設けており、数問程度の質問に答えると、身体の状態をレーダーチャートで表した「栄養バランスチャート」を作成した上で、個人に最適化したメニューを提案してくれる。顧客は提案されたメニューをそのまま購入することも、自分でメニューを組み換えて好きなものを買うこともできる。
注文してから数日で、自宅に商品が届いた。常温レトルト食品という形式上、依頼すれば置き配などの対応も可能だ。「クール便だと受け取りが難しい」と感じていた記者にとって、非常にありがたいシステムだった。一人暮らしの20~30代をターゲットに設定しているとのことだが、実際こうした受け取りの易しさは若年層にとって魅力的だろう。常温食品のため、冷蔵庫や冷凍庫のスペースが圧迫されないのもありがたい。
メニューは全国約20社のレトルトメーカーから厳選したメニューを提供しているとのこと。にしき食品やアイリスフーズ、三越伊勢丹グループのエムアイフードスタイルなど、大手メーカーの商品を中心に取り扱っている印象だ。ただ、現状の商品数は約50品なので、他の宅配食と比べるとどうしても種類が少なく感じる。今後はカルビーのプライベートブランド商品の展開も視野に入れているそう。ラインアップの拡充が待たれる。
栄養バランス面では改良が必要か
宅配食を利用するときのモチベーションは、主に「調理の手間削減」「栄養バランスを考えた食事の摂取」などが挙げられるだろう。レンジアップするだけで簡単に食べられるレトルト食品は、食事準備の時短化という側面では申し分ない。しかし、栄養バランスという観点に関しては疑問が残る。1食で主菜から副菜までバランスよく食べられる宅配弁当とは異なり、「1品ずつレンジアップする」必要があるおまめし。たとえばタンパク質が不足している人にとって、魚や肉を用いた主菜を意識的に摂ることは良いが、かといって主菜1品とご飯だけで食事を終わらせてしまえば、本来なら摂取すべき各種ビタミンなどの栄養素が不足してしまうだろう。届いた商品の中から、主菜や副菜、スープを組み合わせるのが理想的なのかもしれないが、和洋中のジャンルが偏っている場合もあるし、好きなメニューを中心に選んでいるとそうもいかない。宅配食で食事を完結させたい人が「じゃあサラダだけ自分で作ろう」とはならないだろう。栄養バランスを考慮するという点では、あらかじめ独自栄養基準のもとに主菜や副菜を詰め合わせた宅配弁当の方に分があると感じた。
一人暮らしの20~30代におすすめしたい度:★★★★☆