【EC動向】ワールド子会社、台湾でネット販売開始

アパレル大手ワールドの100%子会社であるファッション・コ・ラボは11月1日、台湾で衣料品のネット販売を開始した。20代~30代前半の女性をターゲットにした衣料品通販サイト「台湾スタイルビレッジ」を開設。ワールドの人気ブランドや、マルキュー系の他社ブランドを販売する。同時に、台湾楽天市場と連携して仮想モールに専用の販売ページ「楽天スタイルビレッジ」を開設する。

スタート時の取り扱いブランドは、ワールドの現地法人、台湾和亜留土(台湾ワールド)が台湾で展開する認知度の高い「アンタイトル」や「インディヴィ」など5ブランドと、コ・ラボ社が日本の通販サイト「スタイルビレッジ」で扱う「エゴイスト」など他社ブランド5つの計10ブランドで、順次、取り扱いブランドを広げる。

商品は台湾ワールドの倉庫から出荷するほか、ネット販売用の貿易手続きも同社が行う。台湾では衣料品の生地やアイテムによって中国製品を輸入できないケースがあり、現地法人のノウハウを活用してスムーズな商品調達につなげる。

「楽天スタイルビレッジ」では、特別な誘導枠を通じて台湾ユーザーの集客を図り、台湾楽天市場としても日本のファッションブランドの販売強化を図る。

現状、台湾では配送網が整備されていることに加え、豊富な決済手段やクーリングオフ制度など、通販に必要なソフト、ハード両面のインフラが整備されており、衣料品の通販市場は急成長しているという。また、日本のファッションへの感度が高い女性が多いことから、台湾への進出を決めた。

コ・ラボ社では、両サイトに出店することで東アジアを見据えたネット販売のテストマーケティングにつながるとしており、参画ブランドの拡充を図る。

これまで、親会社のワールドは海外で通販事業を展開しておらず、今年4月に設立したコ・ラボ社の機動力、システム構築力と自社のネットワークを組み合わせ、海外でのネット販売事業を本格化すると見られる。

なお、日本の「スタイルビレッジ」については11月1日、買収したファッション通販サイト「ファッションウォーカー(FW)」と一本化。FWの新たなカテゴリー「シブヤスタイルビレッジ」としてリニューアルし、引き続きマルキュー系ブランドを扱う。

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