日本ランズエンドが一部に動画や音声を使用しながら、商品を紹介する「デジタル冊子」の配信を始める。４月をメドに配信を始めるスマートフォン（スマホ）向け専用アプリを通じて実施する意向。すでに米本社で配信中のものをベースにしたものと見られる。急増するスマホ利用者に対応した施策で、スマホ経由のネット販売売り上げの拡大を狙う。
同社が４月をメドに配信を始める予定のスマホ向けアプリは米ランズエンドですでに配信中のスマホ向けアプリ「ランズエンドｅカタログ」をベースに、説明文を日本語化したり、日本では販売していない商品を除くなどのローカライズを施したものとなる模様。なお、対応端末はアイフォーン、アイパッド。今後はアンドロイド端末への対応も検討する模様。当該アプリは「Ａｐｐ Ｓｔｏｒｅ」で無料配信する。
このデジタル冊子は、ほぼ毎月、発刊している紙ベースの通販カタログのデジタル版ではなく「その時に特にお奨めしたいいくつかの商品をピックアップして紹介する」（同社）形で、既存の通販カタログとは別編集となる模様。また、静止画だけでなく、一部で動画や音声も使用し商品の特徴を説明、訴求力を高める狙い。更新頻度は未定としているが、季節毎に定期的に内容を更新していくようだ。
日本ランズエンドでは今年に入り、ネット販売事業を強化しており、今回のデジタル冊子のほか、今年３月からフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアに投稿できる「ソーシャルボタン」を各商品や特集ページなどに設置。また、参加するくちコミサイト「モニプラ」（運営・アライドアーキテクツ）で収集した同社商品の愛用者の声を特集ページなどで掲載し始めた。さらに時期は未定だが、すべての商品に顧客からの「レビュー」と「評価」が表示される米本社ではすでに導入している「商品評価システム」を日本でも近々に実装する予定。