スマホを”振って”自分だけのTシャツ作成 ユニクロが「UT」専用アプリ

指をなぞり自由にデザインできる

いつでも好きな時に、好きな場所で、好きなデザインを注文─。ユニクロは5月19日、キャラクターやアート、映画、漫画など旬のポップカルチャーとコラボレーションして毎年1200色柄以上を販売している人気のプリントTシャツシリーズ「UT」について専用アプリ「UTme !」の配信を開始した。

同アプリは顧客がスマートフォンやタブレット上で、自由に好きなデザインのTシャツを作成して購入ができるというもの。アプリ上で決済から配送手配まですべて完結する仕組みで、友人や家族などに向けたウェブ上のギフトサービスとして需要を開拓していく。

画面上を指でなぞってデザイン

同アプリは画面上に表示される無地の白いTシャツの上を指でなぞることで、自由にペイントやメッセージを描くことができるようになっている。ペイント機能では4色からメーンの色柄を選んで、その後ローマ字で好きなメッセージを入力。事前に撮影した画像素材も自由に組み合わせることができる。

最大の特徴は入力作業中にスマホを手で振ることでデザインを加工できるということ。インクが飛び散る「SPLASH」やグリッチ効果を加える「GLITCH」、モザイク形状に分解していく「MOSAIC」といった3種類のテイスト別に加工することが可能だ。より強く振ることで加工される度合いも高くなっていくという。同サービスはネット上に開設した専用ページからもPCで注文・購入ができるが、その際はマウスを振ることで同様の加工ができるようになっている。

専用のプリンタで印刷する

レギュラー UTより割高

税別価格は1990円で、レギュラーの「UT」が1000円と1500円前後で展開していることから加工できる分だけ割高になっている。注文後2~5日間で同社の専用工場から完成品が配送される。自家需要やパーソナルギフトとしてだけでなく、文化祭やスポーツ、音楽イベントなど仲間内で楽しむ際のチームTシャツとしての需要も期待している。「『選ぶ』から『作る』と言うことも含めて新しいサービス。写真も載せられるので父の日や母の日などにメッセージも添えて渡すこともできる。これからのギフトのスタンダードになれば」(松沼礼グローバルマーケティング部リーダー)と説明する。

同サービスの売り上げを「ダイレクト事業(ネット販売事業)」内に計上するかは非公開だが、「実店舗事業とは違うセグメントの扱いになるだろう」(松沼氏)とした。

NIGO氏も参加

なお、同社では2014年春夏シリーズよりファッションデザイナーのNIGO氏をクリエイティブディレクターとして迎えており、今回のサービスでもTシャツのシルエットとなる「丸銅ボディ」を提案している。脇に縫い目がない独特の編み方で、厚めの生地で体のラインが見えにくくなるという。そのほかにも、アプリ製作者の中村勇吾氏とともに導入する機能も考案している。

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