インターメスティック 店舗と顧客情報を統合、通販サイト刷新で利便性向上

眼鏡ブランド「Zoff(ゾフ)」を展開するインターメスティックは3月29日、自社通販サイトを刷新した。これに合わせて実店舗と通販サイトで顧客情報を統合。店舗購入時の度数情報を顧客がオンラインで購入する際に参照できるようにした。GPS機能を使った実店舗検索機能を実装するなど店舗との連携を強化。刷新によって従来に比べて商品を探しやすくしたほか、決済手段も新たに追加するなど利便性を高めた。
刷新したのは「Zoffオンラインストア」。刷新を機に店舗とネットで顧客データベースを統合した。マイページを通じて、どの店でどのフレームを購入しかたといった購入履歴に加え、度数情報、レンズの種類なども手軽に確認できるにようになった。これにより実店舗で購入した度数情報を通販サイトでも選択できるため、購入時に改めて度数を入力する手間が不要になった。
実店舗検索も強化した。従来はキーワードやエリアから店舗検索ができたが、これに加えてGPS機能を使い「付近のショップを探す」という機能を加えた。キーワード検索の精度もさらに向上させた。
以前から通販サイトを通じて店舗在庫の検索は可能だったが、更新頻度を1日1回から1時間1回に高め、より正確な在庫情報が表示されるようになった。
リニューアルに合わせて、スマホファーストのUI設計になっており、性別や形、色、素材、価格など項目別で細かく絞り込みができるようになったことで商品の探しやすさが向上。商品の画像も大きく表示し、以前よりも見やすくした。決済手段もクレジットカード支払いや代金引換に加え、新たにアマゾンペイと、コンビニ・銀行での後払い決済を追加した。
また、前回の刷新は2013年12月で、そこから4年以上が経過している。その間に通販サイトの売り上げも伸長したため、刷新に伴って従来よりも大規模なアクセスに耐えられるよう改良した。
「Zoffオンラインストア」では、度付き眼鏡のほかにサングラスや度なしのパソコン用眼鏡など約4000SKUを取り扱っている。ゾフEC事業部の清水明登部長によると、さまざまなアイテムの中でも「度付き眼鏡が売れる比率は高い」という。
これまでは比較的ロイヤルティーの高い顧客が利用するケースが多かったようだが、今回のリニューアルによって店舗との連携やサイトの使い勝手を強化したことで、「ライト層も取り込んでいきたい」(清水氏)という考え。店舗と通販サイトの回遊を促進し、顧客の購買体験向上を目指す。

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