アマゾンジャパンは10月下旬から、展開中の企業のオフィスや工場、病院などで使用される各種の消耗品などを販売する法人・個人事業主向けのネット販売「アマゾンビジネス」で実施していた送料および当日・翌日配送、日時指定配送などの無料化を終了する。今後は1回の注文額が2000円未満の場合、400~440円の送料を徴収する(2000円以上の場合は徴収しない)。また、即配や日時指定は500~640円を徴収する。
送料などを含む配送関連サービスの無料化は昨年9月20日に「アマゾンビジネス」を開始した際の目玉の特典の1つとして実施し、実施期間については「期限は設けていない」(同社)と長期的な優遇措置とすることを示唆していたが、結果としては1年程度で終了させることになった。これは10月下旬から、一般個人客向けの有料会員制度「アマゾンプライム会員」とは別に、「アマゾンビジネス」専用の有料会員制度「Businessプライム会員」をスタートさせることを受けたもの。同会員制度は特典として、これまで実施していた送料および当日・翌日配送、日時指定配送などの無料化のほか、一般個人向けの有料会員の特典である「プライム会員限定先行タイムセール」や同会員向けに実施する大型セール「プライムデー」の参加なども可能になるという。また、今後、会員特典を順次追加していく予定だという。「Businessプライム会員」の年会費は同会員制度の開始にあわせて発表するとしており、現状、未定としている。「アマゾンビジネス」の顧客を有料会員に移行させるため、会費を徴収せずに最初の30日間は無料で会員特典を受けることができる試みなども実施する予定。
同社の一般個人向けECと同様、様々な会員特典を付与した有料会員の実施で囲い込み策を強化して「アマゾンビジネス」の売り上げ拡大につなげていきたい考えのようだ。