ロフト ライブコマースに初挑戦

生活雑貨専門店を手がけるロフトは9月1日、アプリユーザーなど約270人を招いたコスメイベントを東京・代官山で開催し、会場内でライブコマースに挑戦した。

今回、エブリーとKDDIが提供するライブコマースアプリ「チェック」を活用し、人気コスメ5ブランドのロフト限定デザイン商品などを販売。ユーザーは「チェック」で配信時間にアクセスすると配信画面から直接購入でき、ライブ終了後も9月9日まで購入可能だ。

エブリーとはロフト店頭などの販促用動画で取り引きがあり、エブリーがライブコマース事業をスタートしたことから、コスメイベントの会場からライブ配信することで、話題性やコスメのPRになると判断した。

ロフトでは今回、コスメメーカーから商品情報をもらい、綿密に台本を作り込んでライブ配信に臨んだ。また、ライブコマース用には通販サイト「ロフトネットストア」の在庫を預けたが、数量限定商品のため、売れ残っても自社ECで販売することでリスクは少ないと踏んだ。

ライブコマースは1回30分で合計2回実施。美容情報などを配信するエブリーの動画メディア「カロス」でモデルを務める、あおいさんと、みれかさんがアイテムを紹介(画像)。ふたりが商品の魅力や使用感などを実際に使いながら伝えると、配信画面にはすぐにユーザーからの意見や質問が飛び交うなどライブ放送ならではの反応があった。

ただ、ライブコマース当日までに「チェック」のダウンロード数5万人を確保してもらう計画だったが、実際には1万2000人程度と母数が少なかったのが誤算で、ライブ配信中にカートに商品を入れたユーザーは数十人と想定を下回ったようだ。

一方で、ライブコマースはイベントの盛り上がりに貢献したほか、ライブ配信は「チェック」のアーカイブで視聴できるなど1万ページビューを担保してもらうことで当面は宣伝費と割り切り、「投げた情報が波紋のように広がり、ロフトのネットストアや店頭にかえってくればいい」(菅野弘太郎執行役員オムニ販売部部長)とする。

ロフトでは、今後も動画との親和性が見込める文具や生活雑貨、アパレル商材などでもライブコマースをテストしたい意向だ。

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