日本通信販売協会(JADMA=事務局・東京都中央区、宮島和美会長)はこのほど、「インターネット通販利用者実態調査2010」を発表した。
それによると、ユーザーが商品を知るきっかけとしては、メールマガジンが30・8%で最も多く、通販系メルマガの登録数は「5通以上」が43・5%で最多となった。
一方、購入の決め手となる情報源の1位は28・6%のくちコミサイトで、ネット上で第三者の意見や感想を購買に活用する傾向が強くなっている。
また、ネット通販利用者のうち「週3回以上」利用するユーザーは6・4%を占めた。特に20代男性のうち14・1%が「週3回以上」利用しており、頻度が突出して高い。品目別で見ると、「本・雑誌・コミック」が50・0%で最も多く、次いで34・9%で「食料品・飲料(アルコール類をのぞく)」、3番目が28・0%の「レディースファッション・靴」の順番。3品目ともアイテム数が多く、特定の商品を購入するには検索が必要なためネット販売に適しているようだ。女性の通販購買品目がカタログ通販やテレビ通販と同様にネット販売でもファッション・靴が上位を占めており、女性はメディアが異なっても購買商品のジャンルに変化がないことがうかがえる。
仮想モールの利用状況では「利用していない」のは6・8%にとどまり、ほとんどのユーザーがモールを利用。中でも、楽天の「楽天市場」が62・9%と最も使われており、2位の「Amazon」の20・7%と比べて42・2ポイントの開きがあった。