フリマアプリを運営するメルカリは12月20日から、スマートグラスを使用した実証実験を開始した。スマートグラスのカメラ画像から気に入った商品を見つけ、ジェスチャーのみで類似商品を検索し価格を表示するもの。実証実験を通じ、情報検索や売買体験の検証をすすめる。
実証実験では、Vuzix社のARスマートグラスを使用。カメラ画像から気に入った商品を見つけて、人差し指で商品を指すと、フリマアプリ「メルカリ」に出品する類似商品を検索する。商品情報を確認した後に、親指を立てる動作を行うと、アプリ内のお気に入り商品に登録することが可能。
プライバシーの尊重に配慮し、端末側で処理する「エッジAI技術」を活用し、情報検索はクラウドを使用せず端末ないで行うこととした。商品検索についても、人差し指で刺した場所のみを対象としている。なお、スマートグラスにおける商品表示方法は特許を出願したとした。
将来的には「メルカリ」に実装することを視野に入れる。スマートグラスを通して、「メルカリ」での商品購入や出品をハンドジェスチャーのみで可能にすることを目指す。
実証実験は自社の研究機関「mercariR4D」が手掛ける。1月8日から米国・ラスベガスで開催する「ECS2019」で、特許技術を活用したプロトタイプを公開した。