アマゾンジャパンは3月19日から、子供やその保護者向けに知育用の番組や児童書などキッズ向けコンテンツが視聴し放題となる月額制プログラム「Amazon FreeTime Unlimited」を開始する。同サービスはアマゾンの独自タブレット「FireHD」などで展開するキッズ向けコンテンツのサブスクリプションサービスで7年前の2012年から米アマゾンで開始し、英・独のアマゾンでも15年から提供している。日本で一般ユーザーは月額980円、有料会員「アマゾンプライム会員」では月額480円の料金で、ディズニー、ベネッセコーポレーション、NHKエンタープライズ、講談社、小学館、岩波書店、学研プラスなどが販売する児童書や書籍、知育コンテンツ、ゲーム、ビデオ、学習用アプリなど3歳から12歳までを対象とした数千点のキッズコンテンツを何度視聴しても月額費以外、追加料金なしで提供する。
利用者は1台のタブレットで最大4人分の子供のプロフィールが登録可能。それぞれ異なる設定で利用でき、各自が保護者や兄弟・姉妹とホーム画面を共有せず、また共有端末を他の人が使用しても視聴した本や動画の位置が変更されない設計にした。
加えて、子供が利用できる時間や学習目標を設定できる機能も設けた。例えば平日や週末ごとに、また、子供が利用できなくする時間のタイミングや翌朝に再度使うことのできる時間の設定、1日当たりの総利用時間の設定、その時間に達するとタブレットが自動的にシャットダウンするよう総利用時間の管理ができるほか、教育コンテンツで日々の学習目標を設定し、それらを達成するまでエンターテインメント系コンテンツへのアクセスの遮断や、読書の時間を無制限にしたまま、アプリやゲームのような特定のカテゴリーのコンテンツの使用を管理できる。また、子供の年齢に応じて使用範囲を調整し、視聴しているコンテンツが常に子供にとって適切になるよう設定できたり、保護者が好みのコンテンツを追加または不要なコンテンツを削除できる。
このほか、保護者が子供の日々のコンテンツの使用状況をウェブサイト上で確認でき、使用しているコンテンツによる学習目標の見直しや利用時間の変更に役立てられる「ペアレント・ダッシュボート機能」を利用できるという。
同サービスで使用可能なコンテンツはスタート時点では、「うるしー」「モモ」「りゆうがあります」「なぜ?どうして?恐竜図鑑 大昔の生きもののなぞにせまる」「頭のいい子を育てるおはなし366」「ディズニースーパーゴールド絵本 プーさんとはちみつ」などの本や、「しまじろう」「おかあさんといっしょ もぐもぐレストラン」「ちびまる子ちゃん」「おさるのジョージ」「ハリー・ポッター」などの人気キャラクター関連のテレビ番組など。対象コンテンツはアマゾン側で選定して定期的に追加する。また、日本語だけでなく英語を含めた算数、読み書き、科学などの知育コンテンツを用意し、これらのコンテンツは年齢に合わせて楽しめるよう事前に選定しているという。コンテンツは事前にダウンロードしてWiFi環境でなくともでも利用できる。
「Amazon FreeTime Unlimited」は昨秋に発売したアマゾン独自のタブレット「Fire HD8」に保護カバーを付けた「Fire HD8キッズモデル」で利用できる。同端末は税込1万4980円で同社サイトで3月7日から予約販売を開始し、出荷は3月19日から。同端末は「Amazon FreeTime Unlimited」の利用料金1年間分付き(1年後に自動更新)でタブレットが破損・故障した場合でも2年以内であれば無償で交換に応じる。このほか、3月19日からアマゾンが販売する独自タブレットのFireタブレットで15年9月以降に発売された「Fire」「Fire7」「Fire HD8」「Fire HD10」で同日に予定するソフトウェアアップデートで専用アプリ「FreeTime アプリ」の利用が可能となり、同サービスを利用できるようになるという。