アドネットワークによる広告配信を受託するZucks(=ザックス)が取引先に、事業方針の変更を通知していることが分かった。「EC単品通販コスメ案件を配信NGにさせていただく」と通知している。
広告配信の停止を予定しているのは、「ダイエット(サプリ、着圧等)」、「スキンケア(シミ、シワ、目元、ほうれい線、イボ、ニキビ等)」、「バストアップ(サプリ、ナイトブラ、ゼリー等)」、「ヘアケア(白髪、育毛等)」、「マウスウォッシュ(口臭、ホワイトニング等)」、「その他(まつ毛美容液、デオドラント、デリケートゾーン、健康サプリ等)」の6ジャンルのようだ。
取引先に通知された内容によると、新規の申込み締め切りは4月9日。EC単品通販案件の全停止は、4月30日としている。電子タバコなど、EC単品通販コスメ以外のジャンルは継続して出稿可能としている。
不適切なウェブ広告の氾濫が問題視される中、とくに規制当局による圧力が強まっているのがアフィリエイト広告になる。中でも、自らアドネットワークやリスティング広告で集客される「アドアフィリエイト」が問題視されており、背景に広告配信事業者など仲介者の存在が指摘されている。
広告配信プラットフォームを提供する事業者では、popInについても「警察当局の一連の動きを受けて、審査基準を厳しくすると聞いた」(業界関係者)といった声が寄せられている。