アパレルのオンライン接客コンテスト ―バニッシュが開催、地方店員が活躍

 

 店舗スタッフのオムニチャネル化を推進するアプリサービス「スタッフスタート」を手がけるバニッシュ・スタンダードは8月19日、オンライン接客の技術を競って日本一の店舗スタッフを決めるコンテスト「スタッフオブザイヤー」の最終審査を都内で実施した。

 当該コンテストは、「スタッフスタート」のアプリを通じて投稿されたファッションコーディネートなどのコンテンツを経由したオンライン売り上げやSNSのフォロワー数、顧客によるオンライン投票などをもとに、全国7万人の店舗スタッフの中から、一次審査、二次審査、ラストチャンスラウンドを勝ち進んだ18人が最終審査に出場した。

 最終審査では、LINEのコール機能を使用して画面越しに接客する「テレビ電話接客」と、「LINELIVE」を使用した一般視聴者向けのオンライン接客を行う「ライブ接客」、テーマに沿って販売員としての考えや思いをスピーチする「自己PR」という3種類の審査を実施した。

 テレビ電話接客では、「アマゾンにキャンプに行く人へのおすすめアイテム」や「10人目の子どもが生まれた人への出産祝い」など、アパレル商材以外の提案力も試された。

「初代スタッフオブザイヤー」に選ばれた5人のアパレルショップスタッフ
各店舗 スタッフはスマホの画面越しに普段から行っているライブ接客を披露した

 7人の審査員とオンラインによる一般投票の結果、初代スタッフオブザイヤーの5人が選出され、グランプリにはレディースブランド「リエンダ」福岡ソラリアプラザ店(バロックジャパンリミテッド)の村岡美里さんが選ばれた。村岡さんはオンライン接客に欠かせない、画面越しに顧客のニーズをくみ取る力や提案力、自分らしい言葉や表現で商品の魅力を伝えるコミュニケーション力など総合的なスキルが価されたという。

 今回、福岡や新潟、宮崎など地方店で働く店舗スタッフの活躍も目立ち、SNSなどを活用することで店舗立地にとらわれることなく、“個の力”を発揮しやすいオンライン接客ならではの結果となった。

 最終審査は7人の審査員の評価と、アプリ配信サービス「LINELIVE」で審査の様子を視聴した一般ユーザーによるオンライン投票が行われ、同ライブの視聴者数は7512人、オンライン投票数は8万8377票だった。

 また、初代スタッフオブザイヤーに選ばれた5人には総額500万円相当の賞金または体験と、9月4日にオンラインで開催された「マイナビ東京ガールズコレクション(TGC)2021A/W」の「スタッフオブザイヤー2021スペシャルステージ」のプロデュース権が授与された。

 なお、TGCではスタッフオブザイヤーの5人が当該ステージに登場したモデルの着用衣装をプロデュース。TGCにふさわしい華やかさがありながらも、消費者に近く立場の店舗スタッフらしく、TGCの視聴者が日常的に取り入れてファッションを楽しめるようなスタイルを提案したという。

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