スーパーマーケットチェーンを展開する成城石井は3月2日から、生鮮品を受注から最短2時間で配送するサービスを開始した。アマゾンジャパンと組んで展開するアマゾンの有料会員向けサービスで成城石井の店舗で取り扱う生鮮食品や総菜、デザート、パン、ワイン、オリジナル商品など約3000点を販売する。開始時点では都内7区(大田・品川・渋谷・杉並・世田谷・中野・目黒)限定で展開する。
アマゾンの有料会員「Amazonプライム会員」がアマゾン内に出店した成城石井のページ「成城石井ネットスーパー」で注文した情報をもとに成城石井委の店舗で店内スタッフが当該商品をピッキングして梱包、アマゾンと契約するドライバーがピックアップ子役が指定した時間帯に商品を配送する。なお、利用者は正午12時から午後10時までの間、2時間単位で配送時間を指定できる。最短では注文から最短2時間で配送する。最低注文額は2000円以上。配送料金は1回の注文額が1万円未満の場合、390円。1万円以上は徴収しない。
成城石井では2007年に開設した通販サイト「SEIJO ISHII.com」で生鮮品などのネット販売を実施。また、同サイトで受注した商品を店舗で引き渡す「店頭受取WEB予約サービス」や店舗から顧客宅まで配達する取り組み、「ウーバー・イーツ」など外部のフードデリバリーサービスに対応して約130店舗で600点の商品を対応店舗周辺に販売する試みも展開中。これらに加えて、アマゾンと組んで生鮮品ECを行うことでラストワンマイル・ビジネスと呼ぶこれら事業を強化し、2023年度に20年度比で約5倍の売上高拡大を見込むとする。
アマゾンではスーパーマーケットと組んで生鮮品を販売する取り組みを強化しており、これまでにライフコーポレーションと組んで首都圏や関西で、またバローホールディングスと組んで東海エリアで店舗周辺エリアへの生鮮品のEC展開を行っている。スーパーマーケットと組んで生鮮品ECを行うのは成城石井で3社目となる。