越境EC支援事業などを手がけるジェイグラブと旅行事業を手がけるJTBは3月1日、オムニチャネルも展開できる越境ECモールの「ジェイグラブモール」を開設し、日本製品の越境EC販売代行サービスを開始した。
同モールは中小企業向けに展開するもので、まずは、日本製品を製造・販売する事業者30社が開始時に出店している。
出店者は日本語の商品情報を提供するだけで出店が可能。物流に関しては、商品在庫を国内の指定倉庫に置いて、梱包から配送までの業務を委託する仕組み。貿易事務をはじめとした国際物流業務、インボイス発行、国際伝票や税関告知書の作成などは不要。
また、日本に興味を持つ外国人170万人が集うフェイスブックやインスタグラムを活用したインフルエンサー販促などのプロモーションサービスも利用できる。
オムニチャネルの観点では、JTBの海外店舗がショールームストアとなって、海外消費者に商品とのリアルな接点を提供。一例として、化粧品であれば実際につけて試せるテスター利用をリアル店舗で提供し、そこでQRコードからモールへの送客などにつなげる流れ。
第1弾として3月下旬から、シンガポールの繁華街に位置する「シンガポール高島屋」内のJTBるるぶギフトショップで、商品サンプル展示とオンラインによる注文販売を行うショールームストアを運用していく。
そのほか、ショールームストアに設置する冷蔵冷凍庫で商品を一時保管するサービスも提供していき、冷蔵・冷凍食品への販売にも対応する。