アスクルは10月13日から、グループ会社のPayPayが運営する決済サービス「PayPay」のアプリ内で、運営する日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」の一部商品の販売を開始した。
PayPayの決済サービスアプリ「PayPay」内の各アイコンをタップすることでグループ会社や提
携会社が提供するネット販売などのサービスを利用できるミニアプリの1つとして新たに「クイック日用品」を新設した。
「ロハコ」で取り扱う約14万5000点の商品のうち、医薬品やカウンセリング化粧品などを除いた食品・飲料、キッチン用品、洗剤など約14万点を販売する。
「クイック日用品」ではトップに掲載の商品ジャンル別売れ筋ランキングの商品一覧にある各商品の下部に「+(プラス)」ボタンを設置。同ボタンをタップすることで商品詳細ページを経由しなくても買い物カゴに当該商品を入れることができる仕様としており、利用者の購入までの手順を減らし、利便性を高めた。
なお、「ロハコ」ではクレジットカードをはじめ様々な決済手段を用意しているが、「クイック日用品」では「PayPay」による決済のみとなっている。
「PayPay」のアプリにはこれまでEC関連のミニアプリとしてはヤフーが運営する仮想モールの商品を販売する「PayPayモール」を掲載してきたが、同日にヤフーの2つの仮想モールが統合したことを機に仮想モールの取扱商品全般を販売するのではなく、グループのアスクルが運営する「ロハコ」が販売する日用品に特化したミニアプリに切り替えることにした。
その理由についてヤフーでは「PayPayのアプリの中で展開するミニアプリはスピーディに意思決定ができる、継続して利用する機会があるといった点が勝ち筋ととらえている。それに見合う商材としてまずは日用品にしぼってUI・UXを磨きこんだ(ミニアプリを展開していく)ところから始めていく計画。ミニアプリは注文までを簡単に完了させるシームレスでスムーズなお買い物体験を提供すべく、まずはこの購入体験の磨きこみをしていく」(ヤフー)としている。
アスクルでは決済サービスアプリ「PayPay」内で新たな売り場を設けたことでPyaPay利用者など新規顧客獲得などに寄与させたい考え。