ヤフーは10月31日、グループのアスクルや出前館らと共同で展開する食品や日用品などを受注後、自転車などで最短15分で配送するクイックコマースサービス「Yahoo!マート」のスマホ用専用アプリの配信を開始した。従来までは飲食店の料理などを配達する出前館のアプリ上のみで受注に応じていた。まずは複数の配送拠点のうち、板橋店や三田店、行徳店の周辺など都内および千葉県内の一部地域で対応、徐々に対象地域を広げる。
専用アプリは利用者が求める商品をスムーズに選べるよう視認性が高く、わかりやすいデザインを採用。またセール品やキャンペーン情報、目玉商品などもホーム画面から検索しやすいように工夫した。専用アプリを設けることで利用者の利便性向上による注文頻度アップや新規利用者の獲得などを図る狙い。
「Yahoo!マート」は今年1月からの本格展開開始時には商品在庫拠点を都内7区に8カ所設け、約1500SKUの商品を販売していたが、現在、拠点は都内および千葉・市川市内に合計21拠点を構え、各拠点平均で2000SKUを在庫して各拠点の周辺地域でクイックコマースを展開している。