ヤフーは11月6日から、運営する仮想モール「ヤフーショッピング」で販売した商品を実店舗で顧客に引き渡すサービス「店頭受取」の利用者を対象にポイントを付与するキャンペーンを開始した。同日と11月13、20、27日の毎週日曜日および同29、30日に「店頭受取」を利用したユーザーへ1日5000円分を上限に購入額の5%分の「PayPayクーポン」を付与するもの。
ヤフーショッピングでは昨年9月から実店舗を持つ出店者向けに店頭在庫をモール上でも表示できる機能「実店舗在庫サービス」を提供、当該出店者の商品ページで利用者が対象商品の購入手続きを進めると通常配送だけでなく、当該商品の在庫がある実店舗で商品を受け取ることができるようになる「店頭受取」の提供を開始。現状、実店舗を運営している出店者のうち、1240店舗が導入しているという。なお、今回のキャンペーン対象店舗は大手家電量販店のヤマダデンキやベスト電器のほか、ホームセンタ―のコメリ、薬局チェーンのサンドラッグなど約100店舗となる。
ヤフーによると「店頭受取」の利用者は40、50代が多く、購入商品はゴルフクラブやランニングシューズのような店舗で現物を確認したいものや実際に試し履きしたいもののほか、おせちやケーキなど持ち運びに慎重になるものが多いという。利用者からは注文後でも実店舗で商品に不備などが確認された場合、その場ですぐ交換ができる安心感や単体で購入すると送料がかかってしまう洗剤、ペットフードなどの日用雑貨で送料がかからず受け取れるなどの利点から、利用者はこの1年半で1・9倍となり、アンケート結果でも約94%が「再度利用したい」との回答があるなどユーザーから好評で、同サービスを利用する出店者にとっても新規顧客獲得やリピーターの増加に寄与したり、来店を促進しその際に「ついで買い」を促せるなどの利点もあるという。今回のキャンペーンで利用者、出店者双方の「店頭受取」サービスの利用・導入促進を図りたい考え。