トラストバンクは10月25日、自治体と協働して地域特産品を販売する通販サイトを開設した。地域性を生かした商品開発を支援し、事業者の販路拡大をサポートする。
開設したのは「めいぶつチョイス」。開設時には110の事業者が出店し、270アイテム超を販売。現在50の事業者が出店を準備しており、今後出店者数を増やしていく。
全国の自治体と商品開発の支援を行う協定を締結する。自治体が抱える課題の解消や地域性を反映した商品開発や改良を行い、新たな特産品を育成する。開設時には7の自治体と協定を締結しており、連携を通じて開発した商品はふるさと納税の返礼品としても販路を拡大する。
商品開発支援では、既存商品の商品規格や紹介文の改善、製造や調味などの見直し、新商品開発に至るまで幅広く手掛けていく。支援した商品は「めいぶつプロデュース品」とし限定販売し、他商品との差別化を図る。
事業者からは販売に応じた手数料のみを徴収する。手数料は商品開発支援の内容に応じて10~15%とし、固定費は不要。旬などを理由に通年販売が難しい生産物を持つ事業者の負担を軽減する。
商品ページは品質を訴求する世界観を構築するため、規約を設けて商品写真への装飾や文字を入れることを制限。「訳あり」「応援商品」「レスキュー」といった訴求は禁止する。商品価値を下げるアプローチは行わず、顧客との接点拡大を目指した販促を進めていく。
ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の姉妹サイトと位置付け、共通IDで利用可能。「ふるさとチョイス」の事業者ページに用意したリンクを通じて送客する。
今後は地域の特産品だけでなく、旅行などの体験商品の取り扱いも視野に入れる。将来的には海外展開も検討し、事業者の販路拡大に貢献したい意向だ。