ジャパネットたかたは4月15日から、三井住友カードと連携して発行する独自クレジットカード「ジャパネットカード」による商品代金の決済において分割払いの回数の上限を60回まで増やした。これまでの上限は36回だった。あわせて分割払い時の1回あたりの支払額の下限を従来の3000円から1000円に引き下げた。同社が取り扱う全商品の決済時に適用する。これまでは分割払い対象外だったクルーズ旅行も同日から対象としている。なお、通常は分割回数が多いほどカード会社に支払う手数料が増加するがこれまでと同様、ジャパネットが手数料を負担し、顧客には転嫁しない。
分割払いの回数を増やすことで家電など高額品を購入する際の1回あたりの支払額を抑え、負担が少なく購入できるようにする。これにより、顧客満足度を高めるほか、高額品を買いやすくすることで販売促進にもつなげたい狙い。
「ジャパネットカード」は決済上限内であれば審査が不要となるクレジットカード払いに対応する狙いなどから2018年から発行を開始。それまで同社で商品を購入する際に分割払いを選択した場合、個品割賦ではその都度、契約書の記入手続きや審査を行う必要があり、顧客および同社側の負担がかかっていた。
自社顧客向けの年会費税込3300円(※初年度無料、次年度以降は商品購入時に1ポイント、1円として決済に充当できる「ジャパネットポイント」で年会費相当分を還元)の独自クレジットカードで、カード会員には同社での商品購入時に送料を無料とするほか、専用の電話窓口による対応、分割払いの金利手数料について同社での利用時には同社が負担する。また、ジャパネットグループが販売する宅配水、食品の頒布会、電気販売については通常の10倍のポイントを還元、さらに他社での買い物分についてもポイントを還元するなどの特典を付けている。
なお、今夏以降に発行する同カードの国際ブランドをJCBからVISAに切り替える。
「ジャパネットカード」の加入者数は今年3月末時点で約85万人。分割払い上限回数を60回としたことなど同カードのメリットをテレビ通販などで改めて顧客に訴求することなどで「年内までに加入者数100万人の突破を目指す」(「ジャパネットカード」の企画を担当するジャパネットサービスイノベーションの茨木智設社長)としている。なお、今後は既存カードよりも特典を強化した上位カードの発行も視野に入れているとしている。