越境ECプラットフォームの「eBay」を運営するイーベイ・ジャパンは5月8日、楽天グループが運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」が、リユース事業者が中心に出店する「ラクマ公式ショップ」の一部商品を、eBayに出品できる試験運用を開始すると発表した。
今回の連携は、楽天ラクマがeBayに出品を開始することで、ラクマ公式ショップの一部事業者の商品を米国版のeBayで販売できるというもの。まずは、ファッションカテゴリ商品を取り扱う、出品希望者の7店舗で試験的に実施。ラクマ公式ショップの販路拡大と、出店者の海外販売促進を図り、今後の試験運用による顧客の反応を見ながら、本格的な提供を検討していく。
イーベイ・ジャパンによると、国内企業が海外マーケットプレイスに独自に出店する場合は、買い手の居住国によって言語や国際配送に必要な手続きの違いがあるため、独自のノウハウが必要になるという。今回は、それらの業務を同社が担うことで、国内での取り引きと同様に海外への越境販売ができるスキームが提供されるとしている。
なお、昨今は日本で販売・使用されたリユース品が海外バイヤーから「高品質・低価格」と評価されていることや、直近の円安傾向などを受けて、海外と日本における越境取引が活性化。加えて、今回の販売先でもある米国ではリユース品の需要の高まりが顕著になっていることも試験運用開始の後押しになったとしている。