紳士服の企画・販売などを行う青山商事はこのほど、「洋服の青山」で提供するオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティオーダー シタテ)」について、夏用スーツの展開を開始した。
2019年に立ち上げた同オーダーサービスは、初回に実店舗で注文することで、登録した生地や採寸データなどの購入履歴がウェブ上で確認可能となり、これらのデータをもとに2回目以降は来店しなくても通販サイトから注文することができるもの。
昨年10月には洋服の青山の全店舗(6月時点で683店舗)に導入。今シーズンは全国展開してから初めての春夏コレクションとなる。
春夏用の生地としては、約250種類を展開し、その内、約70種類が夏用の生地。通気性・吸水速乾性の「COOLMAX(クールマックス)」素材や、凹凸の表面でサラサラした肌触りの「シアサッカー」、高級感のあるインポート生地などを取りそろえている。また、吸汗速乾性と通気性を兼ね備えた清涼裏地も、4種類でオプションとして初めて展開。加えて、自宅で洗うことができるウォッシャブル仕様も春夏用生地の全体の約4割で構成している。
税込価格は3万1900円~10万9890円。「ベーシック」と「スリム」の2種類のスタイルで、最短14日間の納期で提供する。
同社によるとアフターコロナの出社回帰により、出張や商談、冠婚葬祭などの機会が増加し、スーツのニーズも拡大傾向にあるという。
なお、オーダースーツに関しては、同ブランドと合わせて、展開する「ユニバーサルランゲージ・メジャーズ」とグループ会社の一つとなった「麻布テーラー」の3ブランド合算でシェアを拡大していき、実店舗も含めて2027年3月期には合計171億円を売り上げることを目指している。